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5月病でもし休職なら傷病手当金の申請は忘れずに!

 
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初めまして。西井義典と申します。 三重県松阪市で内科クリニック、デイサービス、通所リハビリ、グループホーム、有料老人ホーム等を経営している医師です。 外来の診察では忙しくなかなか伝えられない医療費や介護費用の節約術を伝えたいと思います。

長かったGWの10連休も終わってしまいました。

GWが終わると5月病の時期になります。

新卒の方で会社が辛くて辞めたいという人もいませんか?

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5月病とは医学的にはどういう状態か

当たり前ですが「5月病」などといった医学用語は存在しません。

長期の休みの後で出勤が苦痛になるというイメージが多いと思います。

 

5月病とは

 

日本においては、新年度の4月には入学や就職、異動、クラス替え、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称がある。

医学的な診断名としては、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断される。

 

発症に至る例としては、今春に生活環境が大きく変化した者の中で、新しい生活や環境に適応できないまま、ゴールデンウィーク中に疲れが一気に噴き出す、長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐなどの要因から、ゴールデンウィーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る、というものがある。

Wikipediaより

日本では4月にイベントが起こり、GW明け頃に新しい環境になじめずに体や心が不調をきたすということですね。

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5月病の原因と5月病になりやすい人

5月病の原因

5月病は、主にストレスが原因です。

進学や就職、転居などで新しい環境に変わる人が多い新年度は、特にストレスが溜まりやすい時期なのです。

また職場の移動なども新年度に行われることが多いので、上司や部下が移動して変わったという方もたくさんいるでしょう。

5月病の原因となる病名と症状

病名症状
適応障害気分が優れない、体調不良、うつ症状など
うつ病憂うつ、やる気が起きない、疲れても眠れない、思考力が落ちる

 

5月病になりやすい人

5月病の原因とされる適応障害やうつ病といった病気になりやすい人がいます。

性格的に几帳面でまじめ、責任感があるといった特徴があり、一人で抱え込んですべてをきちんとしようとする人に多いです。

気負いすぎずに、周りの人に協力を求めるようにしましょう。

 

5月病は、誰でもかかる可能性がある状態です。

特に受験や就職などの大きな目標を達成したことで、燃え尽き症候群(バーンアウト)のような状態に陥っている人や、環境が大きな変化により周りにうまくなじめないという人は、ストレスを溜め込みやすいので気をつけましょう。

 

5月病の予防と治療

5月病の予防

5月病を予防するために、一番大切なのはストレスを溜めないことです。

自分の好きなことをしたり、好きなものを食べたりするといったことが、ストレス解消につながります。

また、運動や規則正しい生活を心がけることも大事です。

同じ境遇の仲間同士で悩みを共有することも、五月病の予防には効果的です。

 

5月病予防のポイント

  • ポイント1:趣味を続ける

それまでに続けてきた趣味がある場合は、継続することをおすすめです。

なんでもいいので好きなことをして、ストレスを発散しましょう。

 

  • ポイント2:運動をする

精神的な疲労は、運動で肉体的な疲労に変えることができるといわれます。

精神疲労は数日の休息では回復しませんが、肉体疲労は大抵は少し休めば回復します。

「体が重い」という感覚が何日も続くときは、体を動かしてみましょう。

 

  • ポイント3:体のリズムを整える

不規則な生活は、人間が本来持っている体内リズムをを乱します。

肉体の健康のみならず、心の健康を害しやすくなります。

GWのような長期の休みで体内リズムを崩すと危険です。

 

また、パソコンやスマートフォン、テレビなどのブルーライトの刺激によっても体内リズムが崩れることがあります。

深夜までの仕事や、就寝前にデジタル機器に触れることは避けましょう。

 

参考不眠の改善は睡眠習慣の見直しから。〈生活習慣を整えて快眠へ〉

 

  • ポイント4:同じ境遇の仲間を見つける

環境や立場が変わると、強いストレスを感じることがあります。

程度の差はあれ、周りには同じようなストレスを抱えてる人がたくさんいます。

それを共有して、ストレスを発散しましょう。

同世代の友人や職場の仲間と、悩みや愚痴を言い合うだけでも、ストレスの解消につながります。

 

5月病の治療

なかなか簡単にはいかないと思いますが、一つは職場環境の改善があります。

例えば上司と部下、会社の方針とお客様の要望などとの板挟みになってしまって、悩んでいる状況を、上司が把握できればその状況を改善するように関わることができます。

そのためには、普段から部下の話をしっかり聴いてあげたり、日常の様子をよく見てあげるなど、愛情を持って部下と接することが大切です。

 

先ほどの「5月病の予防のポイント」でも書いたようにストレスの解消は、心の病の予防としては大変効果的です。

5月病が精神疾患の場合には、薬で治す方法もあります。

しかし最初から薬物治療に進むのではなく、ひどくなる前にできるだけ周囲の協力を得て改善するようにしてください。

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どうしても辞めたいと思ったら

いきなり会社を音信不通にするのはやめましょう。

仕事を休みがちになると、「会社を辞めなければ……」と思うかもしれません。

しかし、会社員の健康保険には「傷病手当金」という制度があります。

病気やケガで療養している間は所得保障をしてもらえます。

早まって会社を辞めることは絶対に避けましょう。

 

傷病手当金とは

 給付要件

 業務外の病気やケガの療養で仕事を休んでいること。

「労務不能」であれば受給できるので、病院に入院していればもちろん、自宅療養でも受け取ることができます。

 仕事中の病気やケガ、通勤災害は労災保険で給付されるので、健康保険からの給付は受けられません。

 

 1日あたりの給付額

 休職日以前の12ヵ月間の月収(標準報酬月額)÷30日×3分の2

 ただし、就職間もなく病気やケガをして健康保険の加入期間が12ヵ月に満たない場合は、加入期間中の月収の平均額、または全加入者の月収の平均額のいずれか少ない方を基準に計算します。

 休業中も会社から給与が支払われていても、減額されて、その額が傷病手当金の額に満たない場合は、差額が支給されます。

 

給付期間

 病気やケガをして連続して3日(待期)休んだあとの4日目から、最長1年6ヵ月の間に実際に休業した日数。

 待期には、有給休暇、土日・祝日も含まれ、給与の支払いがあってもカウントされます。

 

傷病手当金についての記事はこちら⇒9.会社員なら「傷病手当金」もあります

 

これが法律で決められた給付ですが、会社単位や業種単位で運営されている組合管掌健康保険(組合健保)のなかには、独自の保障を上乗せする「付加給付」があるところも多いです。

傷病手当金の付加給付は、「給付額は、平均日給の8割」「給付期間は、最長3年間」など充実した保障となっているところもあるので、健保組合のホームページなどで保障内容を一度調べてみましょう。

いきなり辞めようと思わず、先ずは精神科や心療内科を受診し、診断書を書いてもらい1月ほど休職しましょう。

 

それでも会社を辞める時

退職して、それまでの勤務先の健康保険の加入者でなくなると、原則的に傷病手当金はもらえません。

だが、退職時にすでに傷病手当金を受給していて、受給期間が残っていれば引き続き給付を受けることができます。

ただし、傷病手当金の受給要件は、「連続して3日休んだあとの4日目から」なので、退職日=健康保険の資格喪失日に出勤すると、傷病手当金を継続してもらえません。

療養中に仕事を辞めることなった場合、退職の挨拶や荷物の整理は、退職日の3日前までに済ませておくようにしましょう。

 

退職後の健康保険

会社員(75歳未満)が仕事を辞めて再就職しなかった場合は、

(1)会社員の家族の健康保険の扶養家族になる

(2)もとの勤務先の健康保険の任意継続被保険者になる、

(3)自分で国民健康保険に加入する

の3つから選択することになります。

 家族に会社員の人がいて、自分の年収が130万円(一部の企業に勤める人は106万円)以下なら、(1)の扶養家族になれます(60歳未満の場合)。

保険料の負担なしで健康保険に加入できるので、退職後の健康保険の第一候補になります。

会社員の健康保険は、自営業者やフリーランスの人が加入する国保よりも、充実した給付が用意されています。

会社勤めをしていると、そのありがたみはなかなか感じられないかもしれません。

もし辞めたらその違いを痛感するでしょう。

 

傷病手当金と失業給付は併給できる?

もし退職をしてフリーランスを志す場合、国民年金や国民健康保険の手続きを行うのは当然です。

辞める理由が病気や事故でなく独立したいという場合は、一定の期間食いつなぐ手段として失業保険の手続をすることが必要になってきます。

失業保険の手続きの流れでハローワークに登録し、定期的にハローワークに通って説明会を受ける必要があります。

 

しかし、メンタル不調により傷病手当金をもらっていて、その間にフリーランスになろうとした場合は傷病手当金と失業給付の併給はできません。

この話は本題からずれるので詳しくは社労士さんに相談しましょう。

 

まとめ

  • 5月病の原因は主としてストレス。
  • 5月病になりやすいのは性格的に几帳面でまじめ、責任感があるといった人。
  • 5月病の予防にはストレス解消法を持つ。
  • もし5月病になってもいきなり仕事を辞めない。
  • 休職する時は傷病手当金の給付など公的な援助を活用する。
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初めまして。西井義典と申します。 三重県松阪市で内科クリニック、デイサービス、通所リハビリ、グループホーム、有料老人ホーム等を経営している医師です。 外来の診察では忙しくなかなか伝えられない医療費や介護費用の節約術を伝えたいと思います。

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