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身体障害者手帳の申請手続きと障害者等級

 
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初めまして。西井義典と申します。 三重県松阪市で内科クリニック、デイサービス、通所リハビリ、グループホーム、有料老人ホーム等を経営している医師です。 外来の診察では忙しくなかなか伝えられない医療費や介護費用の節約術を伝えたいと思います。

1.身体障害者手帳とは

「身体障害者手帳」とは、都道府県や政令指定都市・中核市などの自治体が、身体に障害のある人に交付する手帳です。

公的な身体障害者向け福祉サービスを受ける際に必要となる「証明書」です。

この手帳を利用することで、税金の減免、公共料金の割引、交通運賃の割引といったサービスなどを受けることができます。

 

 

2.障害者手帳を申請する前に

1.身体障害者手帳を取得できる程度の障害となっているか確認する。

参照厚生労働省身体障碍者障害程度等級表

  • 自分の障害が手帳の交付対象にあたるかどうかを知る必要があります。
  • 都道府県によって障害認定基準が違う点にも注意です。
  • 手帳には1級から6級までの区分があり、受けられるサービスも変わります

2.自分が障害者手帳の基準に達しているかどうか分からないとき

障害を診察してもらった医師に基準に当てはまるか相談しましょう。

かかりつけ医に相談するのもよいでしょう。

身体障害者手帳は「視覚障害」「聴覚障害」等々障害の種類により障害者手帳の診断書を書くことができる医師が決まっています(指定医といいます)

各指定医が届出をした障害しか診断書は書けません。

書くことができる医師がどこにいるのか分からない時は、住んでいる市区町村の障害福祉担当窓口(市区町村によって福祉事務所や福祉担当課など異なります)に聞いてみましょう。

各市町村の障害部位別の指定医リストがあります。

 

3.障害者手帳の診断書は障害固定しないと書くことができません

身体障害者手帳の障害認定は、治療等から一定期間経過後の安定した時期を待って、障害が固定した後に行います。

これを「障害固定」といいます。

 障害の固定を判断するため、「身体障害者診断書・意見書」には、原因となる疾病やけが、症状や治療の経過などを、詳細に記載しなければなりません。

 障害の内容や程度により障害固定の時期は異なりますが、目安となる時期を下記のとおりです。

 なお、審査によっては下記時期に固定したとみなされない場合があります。

 

身体障害認定における障害固定の時期の目安
障害種別障害区分認定時期
視覚障害全般3か月後(手術施行の場合は術後6か月)
聴覚障害全般聴力安定後3か月
音声機能・言語機能の障害喉頭摘出手術後
その他音声言語機能機能の喪失の場合  3か月後
著しい障害の場合    6か月後
平衡機能障害全般6か月後
そしゃく機能障害歯科矯正治療歯科矯正開始前
その他のそしゃく機能障害機能の喪失の場合  3か月後
著しい障害の場合    6か月後
肢体不自由切断手術後
外傷性脊髄損傷による完全麻痺3か月後
人工関節・人工骨頭手術後6か月
重度の脳血管障害(1・2級相当)3か月後
その他の肢体不自由6か月後(手術施行の場合は術後6か月)
心臓機能障害ペースメーカ
体内植え込み型除細動器(ICD)
手術後
人工弁置換手術後
その他の心臓機能障害3か月後(手術施行の場合は術後3か月)
腎臓機能障害全般3か月後
呼吸器機能障害全般3か月後

※備考 

(1)上記には、認定基準によって認定時期が定められている場合(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害、免疫機能障害、肝臓機能障害)は含まれていません。

(2)上記期間より短い場合は、原則として社会福祉審議会審査部会に諮問されます。

(3)障害程度の変化が予想される場合は再認定を行います。

 

 

3.身体障害者手帳の交付手続き

 

1.居住中の区市町村の障害福祉担当窓口に行く

申請窓口から申請書類を受け取ります。

身体障害者手帳交付申請書といいます)

申請窓口から申請に必要な書類と医師に作成をしてもらう診断書を受け取ります。

診断書を作成してくれる指定病院や医師は窓口で確認ができます。

 

2.指定医に診断書を書いてもらう

先ほども書きましたが、「障害固定」していないと診断書は書けません。

診断書の作成には診察に時間がかかる場合や検査が必要となる場合もあります。

必ず受診前に「身体障害者手帳のための診断書作成希望」と伝えて予約をしておきましょう

※障害が始まった時と診断書を作成する病院が異なり、診断書を作成する病院へ通院期間が短い場合は「診療情報提供書」を最初の医師に作成してもらうなどの手間が必要になることがあります。

 

3.各申請書類を窓口に提出する

申請に必要な書類等

〇 身体障害者手帳交付申請書

〇 指定の診断書

〇 顔写真(縦4cm×横3cm、上半身・無帽、1年以内に撮影されたもの)

〇 印鑑

〇個人番号(マイナンバー)

 

4.審査を経て身体障害者手帳が交付されます

申請内容に基づいて障害等級が決定すると、申請窓口から身体障害者手帳が交付されます。

交付までには通常1~3ヶ月程度の日数が必要となります。

 

4.その他

障害と障害時の年金加入状況により障害基礎年金や障害厚生年金の受給資格が発生する場合があります。

労災や交通事故等で同時に複数の障害を持った場合「障害等級の併合」により障害等級が上がる場合があります。

いずれも社会保険労務士に相談が必要となることが多いです。

 

松阪市の障害者手帳交付時に渡されるしおり

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初めまして。西井義典と申します。 三重県松阪市で内科クリニック、デイサービス、通所リハビリ、グループホーム、有料老人ホーム等を経営している医師です。 外来の診察では忙しくなかなか伝えられない医療費や介護費用の節約術を伝えたいと思います。

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